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責任者:本郷(写真左)アテンポ社長:アレクシス(写真右)

カホン発祥ペルー産プロ用カホン A Tempo Percusion 、エクアドルよりドラマーの為のサウンドNativo Percusion、フラメンコの本場アンダルシアの最高級アルテザーナ(職人)フラメンコカホンABueno Perucison販売サイトです。各メーカー日本総代理。

商品についてのお問い合わせなどあれば、お気軽にメールしてください。音の好み、経験などに合わせて、あなたにおすすめのカホンを提案いたします。

試打について
名古屋:栄のイシバシ楽器店(栄交差点南西、三越西向い)
大須のPUKIOラテンアメリカ)
浜松:ソニックス
上記店舗にて数台展示しており試打可能です。品切れの可能性もあるので、事前に直接店に電話で確認してください。
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良いカホンを選ぶための基礎知識

カホンが世界的に広がってきたのはこの10年程の為、カホンの基礎知識というものが世の中にはまだありません。
どのようなカホンが良いカホンなのかという知識をこちらで学んでください。



1.ボディー
どうしても打面に目が行きますが、カホンの品質の重要な要素がボディーです。コストの大方をボディー材が占めています。
車に例えればカホンのボディーはシャシー(車台)、家に例えれば基礎の様なもので音の基礎的な品質、基本的なキャラクターに影響します。
カホンのボディー材として流通しているのは主に以下です。

合板 (ply wood)
最も一般的にボディーに使われているのは合板です。ベニヤ板、ラワン合板など聞いたことがあるかもしれません。
合板とは薄い木の板を張り合わせた板材で、コストが安く、また変形などもし難いので現在では家具や、建築材料など幅広く使われています。

合板は針葉樹、広葉樹など色々なグレードが多種ありますが、カホンの様な楽器には音響性能のよい広葉樹の合板が向きます。
プロ仕様カホンによく使われるのはフィンランドバーチ(ホワイトバーチ)合板です。広葉樹で密な木材であり、適度な音の吸収と響きがあり音響特性に優れ、高級スピーカーなどにも使われる材料です。打面にもよく使われます。

単板 (solid wood)
単板とはいわゆる木材の一枚板で、現在では高級家具などに使われます。最近の家具は合板で出来ており思ったより軽いものですが、昔の家具は広葉樹単板(一枚板ー無垢板)で作られていたので非常に重く、おばあちゃんの家の古い家具などは重いものです。
ニトリなどで売られている家具はほとんど合板が多いです。ブランドの家具や、家具作家、工房などの家具はオークなどの堅い広葉樹無垢板が使われていることが多いでしょう。

広葉樹は成長に時間がかかり、針葉樹の様にまっすぐ伸びるわけではないため、歩留まりが悪くは材自体が高価です。また十分に乾燥させて使わないと変形や割れなどが発生しやすく更にコストが高くなります。
楽器ではコンガや、ボンゴなどのボディー、ギターやバイオリン、ウクレレなど響きの重要な楽器には単板が使われています。
 
  

左:合板(高級バーチ合板) 右:単板(無垢板)

木材の違いー針葉樹と広葉樹

針葉樹
針葉樹(パイン材)はスギやヒノキなどが代表的ですが写真左のように段ボール的な構造で空壁が多いの特徴です。
そのため軽く、柔らかく、加工もしやすい材です。
空壁が多いため振動を空壁の空気層で吸収しますので、あまり響きは出ません。

広葉樹
右の写真は広葉樹(ハードウッド)落葉する木で繊維が密で一般的に比重が重い材料です。
そのため振動を伝えやすくボディーの響きを生みます。
但し材は堅く、反りや割れの問題もありコストは高くなります。
その中でも合板のカホンに使われるバーチはまっすぐ伸び、広葉樹としては比較的安価で高級な合板として流通しています。
 
広葉樹(ハードウッド)

左:針葉樹(パイン材)右:広葉樹(ハードウッド)

2.打面
打面材は通常2.5mm−3.5mm前後の3層程度の合板が使われます。
薄い打面程繊細な表現が可能ですが、音量、パワーは出ません。反対に厚い打面は繊細な表現よりはパワー、ベースを重視するサウンドになります。厚い打面のパワーを引き出すにはその分ボディーがしっかりしていなければなりません。

厚い打面は柔軟性を持つまで時間がかかるので慣らしが必要で本来のサウンドが出るまで時間がかかります。店頭で少し触っただけでは、値段が高いわりに固くあまり音が出ないなという第一印象になりがちです。しかしながらしばらく叩きこむと、打面が柔軟性を持ち、同じカホンとは思えない音(主にベースが伸びる、スネアも打面の柔軟性が増すことにより鳴り易くなる)になります。

打面の材料の構成は各メーカーのノウハウでもあり色々と工夫されており、アテンポの様に2種の合板をミックスしている場合もあります。
打面材料は種々ありますがフィンランンドバーチ合板打面というのはスペイン系の高級フラメンコカホンの材料としては定番です。
フィンランドバーチは高額なのと同じ構成になると音が似てきてしまうので、最近は打面に色々な材を複合して音の個性を出す流れもあります。

合板以外ではアクリル板や単板というのもありますが単板は薄くすると割れやすく、一般的にはあまり使われません。アクリル板は日本では使うメーカーもあります。正確なサウンドを持ち、湿度の影響を受けずバラツキ(個体差)がないでしょうが、どうしてもプラスチックぽいサウンドですので、好みが別れるでしょう。パーカッションで使うウッドブロックとジャムブロックのサウンドの違いの様なものでしょうか。

海外のカホンで樹脂の打面というと最近はカーボンファイバーを使った打面が出てきています。コンガやボンゴのヘッドも最近はファイバースキン(樹脂スキン)が多いので今後カホンの打面としても可能性がありそうです。
 

打面の塗装
打面の塗装によっても音に違いが出てきます。
木目を生かしたオイルフィニッシュなどはナチュラルな響きの傾向があります。
やや厚めの木目が見えない程度の塗膜でやや硬い感じのする打面であればパリッとした感じの煌びやかな響きになる傾向があります。
塗膜も樹脂ですので、厚くすればサウンドが硬いパリッとした感じが加わります。
 

左:ナチュラルな木のサウンドを活かす塗装。右:煌びやかなサウンドを生むやや厚めの塗装

Textred打面
最近は表面をざらつかせた塗装(Textured)をした打面が出てきています。表面にざらつきがあり派手さを抑え音が締まった感じになります。またブラシを使った演奏に対応できます。
 

3.響き線
カホンのスラップ時にジャッというスネアドラムの様なサウンドを付け加えているのが響き線、あるいはスネアと呼ばれるボディーに付加されているものです。
大方はギター弦の様な鉄の線かスナッピーというスネアドラムに使われる、鉄の束の様なものです。
フラメンコ伴奏に使われるスペイン産のカホンの場合はギター弦が使われており、ドイツ、アメリカ、日本などドラム代替の用途の低価格帯ではスナッピーがついていることが多いようです。

ギター弦
通常ギター弦はカホンの上から下まで垂直に張られておりカホンの真ん中あたりを叩いてもなります。フラメンコの様な早いリズムを叩く際に上部でしかスネアが鳴らないと手の移動距離が長くなり、間に合いません。したがって打面のどこを叩いても反応するギター弦が好まれます。

そもそもフラメンコカホンのサウンドはフラメンコギターのリズムギター的な要素が大きいのでリズムギターの様なサウンドを目指しており、ギター弦が使用されます。
また繊細なタッチに反応しやすいため、ピアニッシモでも表現しやすいギター弦が上級者には向いており、上級レベルのカホンはほとんどギター弦です。
更にギター弦は張り具合の調整ができるので、好みのサウンドに微調整が可能です。

通常ギター弦は左右2弦ずつで4弦程度が標準ですが倍の8弦というのも上級モデルにはあります。多ければ多いほどいいわけでもなく、派手になるかどうかなので好みの問題です。逆に弦の音ばかりが目立つ平板なドンシャリサウンドになりがちという弊害もあり、上級モデルも4弦というカホンもあります。

スナッピー
構造も簡単でコストも安いので、初級から中級、自作カホンに使われます。
ドラム代替の場合、スネアドラムのスナッピーが流用されているのでスネアドラムに近いサウンドが得られます。
ギター弦と比べると繊細な表現はできないのですが、とにかく細かい調整抜きにジャッという音はするのでコスト的には有利で低価格帯のカホンによく使われます。
 

左:ギター弦 右:スナッピー

4. サウンドホール

バックホールとサイドホール
打面の反対側に通常サウンドホールという直径10cm程度の穴が空いています。主にベースサウンドを出すホールです。
両打面カホンなどはボディーの側面にサウンドホールがあります。

サウンドホールによる音の違いですがサイドホールは通常の(バックホール)と比べると低音量がリッチな感じですが、ベースがボン付く(低音過多でやや締りがなくなる)傾向があります。
音の好みの問題でサイドホールのリッチなベースを気に入る方もいますし、通常のバックホールの素直な締まったベースを好む方もいます。
またサイドホールには二つの打面のバラエティー(通常はスネアのあるなし)を1台で楽しめるという利点もあります。
両打面カホンの場合は背版が打面になるため、フロント打面を叩くと背版が打面の為、薄いので共振します。その影響もありボディーへの振動が逃げ、ボディーの鳴りは減少すると考えられます。

通常演奏する際、背面に壁がありますがアコースティックの場合背面の1次反射で音が増幅されるのでバックホールが音響的には有利です。

マイクを使用する際にはバックホールの方が視覚的にも、演奏者的にもマイクが邪魔にならない利点があります。
 

左:バックホール 右:サイドホール

ベースブーストリング、可変サウンドホール
最近のプロ仕様カホンのサウンドホールはベースブーストリングがついているものがあります。スピーカーのバスレフポートの様にホールのベースの通り道がややトンネル上に厚くなっており、ベースをブーストする効果があります。
ベースがボンという響きからブンっという重く締まった印象になります。

また変わり種としてはABueno Perucsion(このサイトで取り扱い)の可変サウンドホールというものがあります。
サウンドホールの位置、大きさを変えることによりベースの響き(高低)を調整するためのものです。
 

左:ベースブーストリング 右:可変サウンドホール

5. 快適装備

カホンの演奏姿勢はどうしても無理がある姿勢ですので、それに対して快適装備が出てきています。
エルゴノミクスコーナー
打面の上部角がまるめられられて高音をスラップ(強打)するときの手の負担が少ないです。中級レベルのカホンでも装備される例が増えています。

エルゴノミクス座面
座面の角がえぐられており、カホンにまたがる際太ももへの当たりが柔らかです。特に小柄な女性がフルサイズカホン(50センチ)を叩く際かなり負担がかかりお尻、太ももが痛くなりますので有効です。ただし角をえぐる関係上ボディーが厚めの必要があり、各社最上級モデルにのみ装備される贅沢な装備ともいえます。
ヒント:小柄な女性はハイヒール、厚底靴などでカバーする手もあります。
 

左:エルゴノミクスコーナー 
右:エルゴノミクスコーナーと、エルゴノミクス座面W装備

傾斜カホン
横から見ると台形で打面が斜めについたカホンです。無理な姿勢を緩和するためにカホンを傾けてプレイする人も多いですが、これであれば打面が傾いているので自然に打面を打つことができます。また斜めになる分ボディー容積が増しますので、低音、音量の面で有利です。腰痛が心配な方は考慮してはいかがでしょうか。
 

左:傾斜打面カホン 右:背筋を伸ばした自然な姿勢

6.まとめ
カホンは単純な箱の様でシンプルなだけに実は色々な要素が音に影響を与えるなかなか奥深い楽器です。
以上の基礎知識を学びお気に入りのサウンドを手に入れてください。
またコンガや、ボンゴなどと比べるとメーカーモデルによって大きく音が違いますので、沼にはまり部屋がカホンだらけになる可能性もありますのでご注意下さい。

注意:ネットの「おすすめ カホン」などの検索で出てくるお勧めのカホンベスト10などネットショップ誘導記事(アマゾン、楽天、Yahooなどに直接リンクするボタンがある記事)の内容は、部材についてボディーと打面が混同していたり、その材風の塗装を部材と混同していたりと信頼性が低いのでご注意ください。ネットの情報をもとにライターが適当にそれ風にまとめてあるだけで、たぶんライターはカホンを叩いたこともないかもしれません。
 
         


カホンの価格目安
予算に応じて手に入るカホンは大体以下の通りです。
価格は定価ではなくネットや店頭で買える実売価格です。
 
平均カホ価 実は平均ではなく目安です。(昔の平均パソ価をもじりたかった)昔の価格.comの話です。
1万円以下 おもちゃ的カホンの価格帯
楽器としての用途というよりおもちゃ的な製品、ミニチュアカホンなど。
また楽器メーカーとしては聞いたことのない中国製などのカホンが買える。
それカホン(箱)というよりボード(板)じゃね?というような製品もとりあえずカホンとして売られている。
1−1.5万円 初心者向けのカホン価格帯
各メーカーエントリーモデルとしてラインナップしている。薄めの打面で容易に鳴り易いモデルとなっている。初心者がベースとスネアを叩けば、音がちゃんと出る。カホンのボリューム販売ゾーン。
1.5−2万円 引き続き初心者向け価格帯
ドラマーなどがちょっとカホン使うこともあるから位の感じで買って行く価格帯でもある。ある程度楽器と言える品質が保たれるレベル。
2−3万円 中上級者向け価格帯
中級者やプロなどもそれなりに納得できる。背伸びした初心者をカモにするもう一ランク下じゃないの?というカホンも混じっているので注意。
3−4万円 上級者、プロ向け価格帯
上級者、プロも納得のレベルのカホンが選べる価格帯。
この価格帯は激戦区で各社の良いカホンが選べる。このあたりのカホンを買う人はカホンの音を分かって買うので下手な製品は生き残れず存在しない。
4−5万円 最上級モデル価格帯
各社のトップレベルの製品、8弦とかシグニチャーモデルなどの贅沢なカホンが選べる。
5−7万円 一部(お高い)メーカーの最上級モデル価格帯
同上
7万円以上 カホンマニア向け価格帯
工場ではなく職人が一つずつ単板で作る最高級カホンの価格。
工芸品的なボディーや打面の木目、形状にこだわったカホンが選べる。
 

左:3-4万円レンジのプロ仕様カホンのボディー(塗装前)、13mm 厚のしっかりしたボディー
右:マニア向け単板ボディーカホン

価格の違いの訳ーより深く

プロ仕様と言われるカホンと低価格のカホンの違いは主に材料の違いです。
カホンは構造が単純で組み方によって大きくコストに違いは出ません。またある程度の大きさがあるので輸送費や保管費も結構かかります。これらは安いカホンであろうが、高いカホンであろうが大きく変わりません。
したがって値段の違いの大きな部分は材料の違いで、そこが音の違いとなります。
 

打面で判断
打面は各メーカーによって多種ありますので打面材料でカホンの良しあしを判断するのは困難です。通常打面の厚みは2.5−3.5mm位ですが狙う音や演奏スタイルによって一概に厚ければ良いとは言えないからです。

薄めの打面は初心者が叩いても音が鳴り易い反面パンチに欠け音量も出ません。厚めの打面はある程度手が出来上がった奏者が叩けば音量、パンチのあるサウンドを得られます。

しかしながら薄めの打面でも一概に初心者向けとは言えません。例えばAbuenoのSAETAモデルは2.5mmの薄い打面ながら5層(1層0.5mm )とすることにより薄い打面の繊細さを活かしつつ、張りのあるサウンドを両立させています。これなどは非常に多彩な表現ができる超上級者向けともいえるのです。
 
ボディー材で判断
したがって一番簡単な良いカホンの目安は、ボディー材に何を使っているか、またボディー材の厚みがどれだけなのかという点です。
低価格のカホンは価格の安い繊維の荒いラワン合板や、MDF(木屑を固めた板)、樹脂などを使いコストダウンしています。
 
このような密度の低い材料はボディー自体が吸音するとともに、ボディーの剛性も低いので振動してしまい、手から伝わったエネルギーが音に変わる効率が低いのでドシッとした迫力のある低音が出ません。一言でいうと安っぽい感じの頼りない音になるわけです。

ボディーの厚みで判断 
プロレベルのカホンに使われているのはバーチ合板などの密度の高い木(広葉樹ーハードウッド)の合板です。プロ仕様のカホンはボディーの厚みが9mmから15mm程のものを使っています。

フラメンコカホンなどそこまでベースに存在感がない方が良い場合、プロ仕様でも9mmのボディーもありますので狙う音にもよりますが、厚ければ厚いほど材料費もかかるので、高級=しっかりとベースが鳴ると考えてよいでしょう。

低価格カホンはボディーや背版の板厚も薄くしてあります。材料費を徹底的に絞りボディー(箱)を作っているのです。
ボディーの厚みは簡単に判りませんので、判断する目安としてサウンドホールのある背板を確認するという手があります。しっかりしたカホンであれば7-10mm前後のしっかりした背板を使用しています。低価格カホンは5mm以下程度の薄い背板を使っています。

更に大雑把に判断する場合、重量が4kg程度以上のカホンであればそこそこしっかりしたベースが期待できます。重量級の5kg以上であればかなりしっかりとしたベースが鳴るはずです。

薄いボディーのカホンでもスペインのカホンなどはボディー全体が共振していい感じでフラメンコに合うような軽快な鳴りのカホンもあります。とてもうまくバランスをとる必要がありますが。

接着材で判断
高級なカホンに使われるバーチ合板ですが、フィンランドフェノリックバーチというフェノール樹脂接着の最高級グレードがあります。フェノール樹脂接着により、高圧着、高硬度での接着で合板がより単板に近い高剛性となり、単板に近い響きのある特性を持ちます。高級アルテザーナカホンABueno Percussionのカホンは打面にフィンランドフェノリックバーチを使い反応の良さ、硬質なアタック音と響きを持っています。

自作カホンでプロ仕様カホン
もしあなたがDIYでプロ仕様レベルのカホンを作ろうと考えているのであれば、ボディーに9mm以上のフィンランド(ホワイト)バーチ材、打面は3mm程度(3層)のバーチ材打面を張り丁寧に組み上げれば、かなり良い音のプロ仕様のカホンを作ることができます。
バーチ材はそれなりにコストがかかりますが。
単板カホンの自作は、組み接ぎなどでボディーをしっかり組む必要があり家具職人か、無垢板の家具作りに慣れていないと難しいかと思います。柔らかいパイン集成材であれば合板と同じように作れるかも知れません。
 
単板カホンについて
アテンポの項にも書いていますが、単板ボディーはボディーが吸音せず(木材によって程度があり)ボディーの響き(倍音)が出ますので独特の魅力があります。
単板ボディーには大きく分けて針葉樹材(パイン材)のものと広葉樹材(ハードウッド)があります。

パイン材は密度が低く吸音もしますので合板のカホンに近い音となり、単板ボディーの魅力(響き)は薄れますが剛性はあり音量は出ます。

広葉樹(ハードウッド)単板は密度が高くボディーに伝わった音が響きますので単板ボディーの良さを最も感じられます。
しかしながら単板は反りなども発生しやすく、合板カホンとは別のノウハウが必要であり製造、歩留まりも難しいので価格は高く各社のフラッグシップモデルにラインナップされています。

ボディーの響きを重視するする場合ウオルナットなどの堅い広葉樹材を使います。またフラメンコなどある程度締まりを求める場合イエローポプラなどやや柔らかめの広葉樹材を使い響きと締りを両立しています。
単板のボディーの響きを生かす場合、打面は3.5mm程度の厚みでボディーに響きを伝える必要がありほとんどの単板カホンは厚めの打面を持つはずです。

※倍音とは実際に演奏する基音に対して2〜3オクターブ上の音までが混ざって出ている音のことを言います。別の言葉で言えば響き、音色のある、ディープな音といえるかもしれません。
PAを通す場合は倍音の出ない合板カホンの方が音がぼやけず(暴れず)良いかもしれません。

合板と単板の音の違い
ハードウッド単板は合板のカホンとは音の傾向が違いますので、単純に単板の音が絶対良いというわけではなくこれも好みに依ります。

メリハリのある締まったクリアなドンシャリ的なサウンドを求めるなら合板が良いですし、響き、倍音の豊かな音色のあるサウンドを求めるならハードウッド単板が良いのです。

カホンサウンドのトレンド

2020年現在ではカホンは、四角い箱からベースとスネアの音が鳴る、意外、面白いといった導入期から成熟期に入ってきています。
つまりきちんと鳴るのは当たり前で、どのような音が鳴るのかが問われてきており各メーカーが音の個性を出してきています。
 

ドラムキット(セット)カホン
現在世界的に最もカホンの用途で使われているのが、簡易ドラムとしての用途です。求められるサウンドとしてはベースとスネアサウンドのメリハリです。通常のドラムであればバスドラム、スネアドラムと別のドラムをたたくのでそれらの用途に特化すれば良いのですが、カホンの場合は1つのドラム(箱)で達成しなければならないのでそれは容易ではありません。

その為これまではぼんやりとしたメリハリのないサウンドのカホンが多かったのですが、最近のカホンはベースブーストリングでよりベースの輪郭をしっかりさせ、打面を工夫してスネアサウンドが煌びやかに響くようにしています。またアテンポはスネア弦を斜め張りすることによってベースを打つときにスネア弦が響かないようにしています。

この様なサウンドを追求しているのはドイツやアメリカなどのメーカーで、音量も求められるのでカホンのサイズもやや大きめとなります。
私の取り扱っているNATIVOなども正にこのサウンドを目指しており、大音量、くっきりとしたベース、煌びやかなスネアサウンドのメリハリがはっきりしています。
 

フラメンコカホン
ペルーからスペインにカホンが渡り、スペインでスネア弦が付加されてフラメンコ伴奏に使われるようになって、それが簡易ドラムとして使えるとして世界中に広がりました。

フラメンコ伴奏に求められるサウンドは軽快なスネアサウンドと鼓動の様なベース=ダンサーが床を踏んだ時に出るドスッとした感じのラウンドベースです。あくまでもカホンはフラメンコサウンドの主役であるギターと、歌い手を引き立てる為なので、あまり大きな音が出たり、響くベースが出ることは求められません。フラメンコの早く軽快なリズムに合い目立ち過ぎないサウンドが求められるのです。したがってカホンはやや小ぶりです。

これらのサウンドに最適なのがフィンランドバーチのボディーと、打面です。バーチ合板は程よい響きを持ちこのサウンドには最適です。
しかしながらある程度標準化されてしまってどのメーカーのサウンドも似てしまい、個性が出しにくくなっています。それだけフラメンコカホンが成熟したということでもあります。

ABuenoのカホンは打面に5層2.5mm(1層0.5mm!)という打面を使うことにより、反応の良さと煌びやかさを追求し、更に前面スネア調整システムと背面ベース調整システムにより、微妙なサウンドの調整を瞬時に行うというフラメンコカホンを突き詰めたカホンです。

カホンが注目されてくると伴奏だけでなくカホンソロなどを聞かせるカホンが主役になる場合もあり、有名カホンプレイヤーが使うのが打面3.5mm程度厚めの打面で、よりパンチのあるサウンドのカホンや単板ボディーのフラメンコカホンです。シグニチャーモデルなどでそのようなカホンが販売されています。ただ本来のフラメンコ伴奏にはすこしtoo muchなサウンドになる可能性がありますが、ジャズ的な音や、簡易ドラム用途には向きます。AbuenoにおいてもSelectモデルの3.8mm厚打面などのフラメンコカホンとしては厚手の打面設定があります。
 

単板カホン
上記のフラメンコカホンの造り(バーチ合板ボディと打面)が当初はカホンの定番でしたが、そうするとどのメーカーの音も似てしまい、メーカーの個性を出すのが難しくなります。
そこでカホンメーカー、工房が最近力を入れているのが単板(Solid Wood)ボディーのカホンです。ボディーの響きが個性になるので、木材の種類だけサウンドのバラエティーが増しますし、ボディー自体の響きがあり伴奏だけでなく、ソロで叩いても様になります。

単板ボディーの難点はどうしても価格が高くなってしまうことです。パイン材であれば合板と変わりませんが、響きのある広葉樹単板は、扱いや、製造が難しいのでどのカホンメーカーでも作れるわけではありません。その為各メーカーはフラッグシップモデルやシグニチャーモデルとして販売しています。

A tempoの広葉樹単板カホンは合板カホンと変わらない破格の3万円から入手出来、非常にお勧めです。これはペルーというアマゾンの豊富な木材資源が入手できる場所柄とペルーの家具製造産業の強さ、人件費の低さからもたらされていますが、人件費、木材価格は毎年上昇しています。
 

このようにカホンのサウンド作りは多様性の時代に入っており、今後も色々な木材や工夫をしたカホンが出てくるでしょう。四角いシンプルな箱の可能性はまだまだ広がりそうです。